ブレインストーミングセッション

ブレインストーミングのやり方は?ブレストのルールや意味まで

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トピック :

  • ブレインストーミング

ブレインストーミングと聞くだけでぞっとしてしまう方も少なくないことでしょう。誰でも、多数のアイデアが飛び交うだけで何の成果も生まない、非生産的なブレインストーミングを経験したことがあると思います。 

ただ、正しいブレインストーミングのやり方を覚えれば、面倒でうんざりするような会議ではなく、問題解決と新しいアイデアを実行に移すための効率的で生産的、かつワクワクするような手段としてブレインストーミングを活用できるようになります。今回は、成功につながる効果のあるブレインストーミングを進めて行くためのヒントを紹介していきます。

そもそもブレストとは?

基本的なブレインストーミング(英:Brainstorm) 会議では、重点分野にまつわる新しいアイデアや解決策を生み出すことを目的としてメンバーが集まるのが普通です。判断や批判をすることなく、一つ一つのアイデアに注意を払い、探求し、評価、展開を行います。 

現在よく知られている形のブレインストーミングは1930年代に始まりました。ある広告会社の役員が、グループで新しいアイデアを出し合うことで格段に効果的であることに気づいたのがきっかけでした。現代では、あらゆる業界においてブレインストーミングが強力なコラボレーションツールとして認識されています。 

ブレインストーミングの意味や目的は?

ブレインストーミングの意味は、グループまたは個人がアイデアを自由に出し合うことで、創造的で革新的な解決策やアイデアを生み出すプロセスを指します。この手法は、批判や評価を一時的に控え、あらゆるアイデアを受け入れることで、通常の思考の枠を超えた新しい発想を促進します。オープンに、気楽にコラボレーションすることで、多彩な見方や解決策を取り込み、グループでそうしたアイデアを改善して拡大し、実行に移すことができます。 

また、ブレインストーミングは大量のアイデアを生み出すにも適した方法です。平凡なありふれたアイデアに固執するのではなく、チームで一緒になって多数のアイデアを出し合うことで、理想的な終着点へと行き着くことができます。最終的な結果に対してメンバー1人が責任を負う必要がないので、チームとして力を合わせ、体面よりも創造性と成果を重視する形で協業することができます。 

ブレインストーミングのやり方とルール

ブレインストーミングには多数の利点がありますが、声の大きいメンバーや冴えないアイデアが議論の主役となってしまう非生産的な会議になってしまうリスクもあります。ブレインストーミングの有効性を最大化するには、以下のルールに気をつけましょう。

1. テーマや問題を定義する

問題となる質問や議論のためのテーマを紹介し、ブレインストーミングを始めます。セッション中は、「製造費用を低減するには?」、「ソーシャルメディアでのエンゲージメントを高めるにはどうすべきか?」など、実現可能な質問をグループに投げかけ、脇道にそれないようにしましょう。次に、時間的制約、予算、組織面での限界など、チームとして明確な境界を定めます。

2. しっかりとした議論の基礎を築く

新しいアイデアへ進む前に、すでに判明している問題やテーマを一通り振り返っておきます。また、主要な用語を定義し、実践を試みた施策を見直し、解決策を考え出す上でとなりそうなその他の情報を伝えます。 

3. ブレインストーミングセッションの議題を設定する

ちょっとした枠組みを加えることで、ブレインストーミングセッションの進行が円滑になります。創造的なプロセスを妨げずにテーマに沿った議論を続けられるよう、ガイドとなる基盤を示しましょう。 

  • まず、中心となるテーマ、限界、定義や重要なコンテキストについて時間をとって議論します。 
  • 次に、新しいアイデアを出し合い、探求していきます。
  • 最後に全員でアイデアを選別して議論し、最善のアイデアがどれかを決めます。グループとしてのコンセンサスを確定するため、正式に投票を行うこともあります。

4. ブレインストーミングテクニックを選択する

ブレインストーミングの手法もまた重要です。革新的な思考を推進するのに役立つ、創造的なブレインストーミング手法をいくつかご紹介します。

  • ステップラダー手法:メンバーを1人ずつセッションに加えていくことで、あまり発言のないメンバーも含め、全員からのインプットを促進
  • ブレインライティング:徹底的なアイデアの生成と発展に役立つ筆記型のブレインストーミングアプローチ
  • リバースブレインストーミング:特定のサービスや製品の改善に有用
  • ロールストーミング:参加者にグループ(自社の顧客など)の役を演じてもらいながらのブレインストーミングでさらに深い洞察を獲得
ブレインストーミング(Brainstorm)のやり方例
ブレインストーミングの例(オンラインで変更するには画像をクリック)

5. アイデアをランク付けし、次のステップを決める

ブレストミーティングが終了したら、実行するための最良のアイデアを選択します。これにはいくつかの方法があります。

  • チームメンバーに最有力候補を選んでもらい、そこからアイデアを絞り込みます。
  • 小さなグループに分かれてアイデアを話し合い、良いもの、より良いもの、最良のものを選びます。次に、グループを元に戻して結果を比較します。
  • 全員がプレッシャーを感じることなく投票できるよう、ブラインド投票を行ってアイデアをランク付けします。
  • 各アイデアを検討し、優先順位を付けたリストが完成するまでグループとしてランク付けします。

上位のアイデアがランク付けされたら、解決策を実行に移すための計画段階に移ることができます。

ブレインストーミング ツール

対面でも、オンラインでも、適切なブレインストーミング ツールを選ぶことで、時間のムダがなく、グループ全体が積極的に参加するスムーズなブレインストーミングを実現することができます。開始する前に使うツールを決め、セッションが始まるまでにチーム全員にツールの使い方を十分に説明しておきましょう。 

  • 付箋:付箋は、ホワイトボードなどにアイデアを記録して整理するブレインストーミングの定番ツールとして使われてきました。色の調整、編集、削除や再配置なども簡単で、アイデアを正確に描き出すのに役立ちます。また、Lucidspark などのプログラムを使ったバーチャルセッションでも付箋を活用できます。付箋に情報を入力するほか、CSV や Excel シートからテキストをアップロードすれば付箋の一括作成も可能です。
  • タイマーや時間測定システム:ブレインストーミング中に次のフェーズへ移行しながらタスクを計画通りに進めるには、タイマーやアラームが便利です。メンバーがリセットし、充電できるよう短い休憩時間を入れるのにも役立ちます。 
  • ホワイトボード:対面でのブレインストーミングセッションには通常、出されたアイデアを書き留めるためのホワイトボードが登場します。 
  • オンラインホワイトボード:複数のユーザーのアイデアの記録や整理も簡単な Lucidspark などのオンラインホワイトボードを使えば、リモート勤務のメンバーでも参加しやすくなります。Lucidspark のオンラインホワイトボードは、メモを一元化できるメモエディター、付箋、タイマーや図のテンプレートも充実。チームの思考を構造化する上で役立ちます。 

ブレインストーミングやり方ヒント1:短くシンプルに

ブレインストーミングが長くなればなるほど、チームの集中力も失われます。メンバーが疲れてしまいそうな長時間の会議を設定するのではなく、いくつかアイデアを用意した上で参加するよう各自に依頼しておけば、時間を無駄にせずにスタートできます。セッションの時間は短めに、15~30分程度に設定し、合間に休憩を挟むことで生産性を最大化し、燃え尽きを防ぐことができます。

会議時間を短く設定するのに加え、ブレインストーミングに貴重なアイデアを必ず提供してくれると思われる必須のメンバーのみに参加者を絞ることも有用です。参加者が10人以下であれば、意見が多すぎてセッションの趣旨が失われることもなく、多彩なアイデアを出し合うことができるでしょう。

ブレインストーミングやり方ヒント2:量>質を

少し意外な気もしますが、質よりも量を重視することで、セッションの場でアイデアが多数出やすくなり、結果的に適切なアイデアも生まれやすくなります。また、完璧なアイデアを出さねばと思い込み、メンバーが発言を控えることがなくなります。アイデアの量を優先することが、チームで革新的かつ発散的な思考を実践し、質を高めることにつながります。

アイデアをすばやく集めることに集中し、その後で共有されたアイデアを検討し、肉付けをしていきます。細かい部分にこだわりすぎず、アイデアは簡潔に表現し、記録するようにしましょう。 

ブレインストーミングやり方ヒント3:批判はNG

ブレインストーミングの運用を成功させるには、どんなアイデアでも自由に出せるオープンで支援的、発言したくなるような環境が必要です。創造的なプロセスにとって、批判は逆効果となります。考えを広げてくれるアイデアが出にくく、良否を判断される恐れから発言がしにくくなってしまう恐れがあります。 

ブレインストーミングやり方ヒント4:珍しいアイデアを歓迎する

個人的には的外れに思える風変わりなアイデアや粗削りな発想も、より革新的な方向へ思考を導く上でのトリガーとなる可能性があります。独創的なアイデアが飛び出すよう、先入観を持たず、新たな視点からテーマや問題にアプローチするよう参加者を促しましょう。 

思いついたアイデアはすべて口に出すだけでなく、記録し、検討しましょう。どんな突飛なアイデアであっても、検討対象に含めることが大切です。

ブレインストーミングやり方ヒント5:アイデアを組み合わせる

グループで協業することのメリットのひとつに、ある人のアイデアが他の人のアイデアの種になるというシナジー効果があります。グループ内で共有されるアイデア一つ一つに耳を傾け、そこから別のアイデアを考え出すことをメンバーに勧めてみましょう。共有されたアイデアを分解し、深堀りし、改善することで、アイデアをゼロから生み出すのと同様の成果が得られることもあります。また、積極的に人の話を聞き、メンバー間のチームビルディングを推進する意味でも有効です。

オンラインでのブレインストーミング

対面でのブレインストーミングができない場合にも、Lucidspark などのブレインストーミング ツールを使えば、グループで柔軟にアイデアを生成し、共有できるスペースと構造が確保できます。新しいアイデアを存分に広げ、出し合える無限のスペースに加え、会議のスムーズな進行とコンセンサスの形成に役立つツールを備えた Lucidspark なら、エネルギッシュで生産性の高いセッションを実践し、最高のアイデアを見出すことができます。 

ブレインストーミングをオンラインで行う場合は、アイデアを事前に用意して参加するようメンバーに呼びかけましょう。必要に応じて、ホワイトボードのスペースをグループ分けし、グループ単位でアイデアを共有する段階になったら参加者にホストの指示に従ってもらいます。さらにアイデアに対する投票で、アクションアイテムに落とし込むべき最善のアイデアを絞り込みます。

Lucidspark でアイデア出しとブレストを開始する

Lucidspark なら、アイデアを探求するのに必要なスペースとなるキャンバスと次のステップへアイデアを変換するための構造が手軽に用意できます。今すぐ登録して従来のブレストミーティングの利点すべてに加え、便利なリモートアクセス、クラウドベースの機能、G Suite、Slack、Lucidchart などのアプリとスムーズに連携できるインテグレーションなどを活用しましょう。

この5つのブレインストーミングルールで、次回のブレインストーミングがアイデアの湧き出るセッションに変わる方法を紹介しています。

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Lucidspark について

クラウドベースのバーチャルホワイトボード、Lucidspark は、Lucid Software のビジュアルコラボレーションスイートのコアコンポーネントで、チームが集まり、ブレインストーミング、共同編集、グループでまとめた思考を実行可能な次のステップに統合するための作業をすべてリアルタイムで行える最先端のデジタルキャンバスです。Lucid は、Google、GE、NBC Universal などの顧客や、Fortune 500 企業の 99% を始めとする世界中の主要企業にサービスを提供しています。Lucid は、Google、Atlassian、Microsoft などの業界の主要企業と提携しており、創業以来、製品、事業内容と企業文化を称える各種の賞を多数受賞しています。詳細は lucidspark.com を参照してください。

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